葉っぱのヒミツをさぐりました
君も科学者~光るはっぱのひみつ
2023年7月15日(土)「君も科学者~光る葉っぱのひみつ」を行いました。
葉っぱに紫外線を当てると赤く光りますが、なぜ光るのか考えてみました。これに関係している葉っぱの形態を顕微鏡で観察しました。
葉っぱの採集
外へ出て、観察するための葉っぱを採集しました。
クローバーを採ろうとしたとき、参加者の一人が四つ葉のクローバーをみつけました。「おおっ!」と皆で探すと、次々と見つかりました。
今日はいいことがありそうですね。
ソヨゴ、タカノツメ、ノリウツギ、アレチヌスビトハギ、ムラサキツユクサなどを採りました。
葉っぱが赤く光った!?
採ってきた葉っぱは緑色をしていますが、紫外線を当ててやると赤く光ることがあります。
早速、手製の暗箱に葉っぱを入れ、ブラックライトで紫外線を当ててみると、光りました!
クローバーやアレチヌスビトハギのように薄い葉っぱがよく見えました。 採ってきたいろいろな葉で試そうと、ソヨゴやコナラの葉に紫外線を当てたところ、ほんの少し赤く見えますが、あまりはっきりしませんでした。やはり薄い葉がいいようです。
光合成ってすごい!
葉っぱは紫外線を当てるとなぜ赤く光るのでしょうか?
葉には、太陽の光をうけて養分をつくりだす光合成という働きがありますが、光合成は葉の中に含まれている葉緑素(クロロフィル)が引き起こす現象です。
この説明は小学生にはなかなか難しかったようですが、5年生で光合成のことを習うので、興味を持って考えていた参加者もいました。
葉緑素は太陽の光をうけるとエネルギーが高い状態になりますが、エネルギーの高い状態は不安定なので、葉緑素はエネルギーを放出して安定状態に戻ろうとします。植物はその放出されるエネルギーを使ってデンプン(糖類)などの養分をつくり出します。
そのエネルギーのうち、使われなかったエネルギーの一部は赤い光として放出されます。
この赤い光は弱いので、明るい所では見えませんが、暗い所で葉に紫外線を当てると見ることができるのです。
やはり難しいですね。でも植物って、あんなペラペラの葉っぱの中で、すごいことをやっているのですね。
葉の組織を顕微鏡で観察
光合成の話の後、顕微鏡をつかって葉のつくりを観察しました。
葉の中の細胞配列は葉の断面を拡大して見る必要がありますが、断面の薄切りは手切りでは作れないので、あらかじめ専用器具で作ったヒサカキの葉のプレパラートを見てもらいました。
葉の表側の柵状組織と裏側の海綿状組織がきれいに見えました。裏側表皮には気孔の穴も見えます。
自分でプレパラートをつくったよ
ムラサキツユクサの葉裏の表皮をはがして気孔を観察することにしました。
気孔を見るにはプレパラートを作る必要があります。
プレパラートの作り方を教え、あとは各自自分で作ってもらいました。
表皮がはがせれば、比較的簡単に、しかもきれいに気孔が見えるはずです。ツユクサやムラサキツユクサの葉が気孔の観察には適しています。
ちょっと難しいですが、みんな頑張って作りました。
顕微鏡で観察してノートをとったりスケッチしたりしました。
みんな顕微鏡で見る世界に興味を持ったみたいです。
顕微鏡で見るとふだんは見られないものが見え、世界が広がりますね。
【コミュニケーター あきさん】