セミの羽化観察「セミナリエ」開催しました。

セミの羽化観察「セミナリエ」開催しました。

2023年7月22日(土)夏の大人気イベント「セミナリエ」を開催しました。当日は105名の参加者の方がお越しくださいました。

まずは、セミのおはなし。セミではない他の虫の赤ちゃんのクイズを出しながら、幼虫と成虫の違いを感じてもらいます。

「セミナリエ」は、セミが大人になる瞬間をみんなでお祝いする会です。

参加者の皆さんで、セミの羽化を何か所も見つけて、セミの羽化している近くに、「光の輪」(ルミカライト)を飾ってもらいます。セミの羽化は、ある程度時間がかかります。複数の羽化の場所を、同時に観察するため、闇夜に点々と浮かび上がる「光の輪」を巡って、セミの羽化の観察をします。ちなみにタイトルの「セミナリエ」は、ルミナリエになぞらえています。

まずは、ぬけがら探し

夕方の明るいうちに、セミの抜け殻をみんなで探します。抜け殻がたくさんあるところは、羽化しやすい場所なので、夜に羽化してくれる可能性が高いです。その場所を覚えると、夜に見つけやすくなりますね。そして夜道足元が見えずらいので、下見もかねています。また、観察に一番大切なポイントですが、抜け殻を取り除いておくことで、夜間に土から出てくる幼虫とぬけがらを見間違えることが少なくなります。暗いと、幼虫なのかぬけがらなのかわからなくなります。

ぬけがら調査 仲間分け

キッピー山のラボ周辺には、どのセミの種類が多く羽化しているのか、ぬけがらを仲間分けをして、調べてみました。100人を超える参加者の皆さんと探すので、大量にぬけがらが見つかりました。黒い布に引っ付けて、並べていきます。見つかったセミは4種類。ニイニイゼミ192匹、アブラゼミ254匹、ヒグラシ5匹、クマゼミ1匹でした。
この仲間分けの作業で、セミの種類を覚えてもらいます。

軽食休憩のあとは、いよいよ羽化さがし

ぬけがらを探している最中に、実は、何匹か幼虫が見つかっていました。幼虫は、ぬけがらと違い、目が黒く、そして動くのでわかります。羽化成功してくれるかなぁ?

日が沈み、夜が深まっていきます。

羽化しているセミが、20:00頃には、10匹近くになっていました。近くに「光の輪」を飾りながら、じっくり観察を進めます。なかなか羽化する場所を定めないセミや、ライトがまぶしいのか、逃げるセミを見つめながら、こどもたちも程よい距離感をさぐっていきます。子供たちも何か所かを巡りながら、観察を進めていきました。

羽が、ひろがってきた。

まだやわらかい淡い緑と透明な羽が、次第にひろがってきました。きれいですね。待っててよかった。
セミは一晩かけて、羽を乾かし、乾ききったところで、飛び立っていきます。
セミナリエは、20:30に帰るのを惜しむ声とともに、おわりました。

真夏の夜の観察会は、暑すぎることもなく、心地よい風と森の静けさに包まれながら、ゆったりと過ごすことができました。セミの羽化は神秘的で不思議です。素敵な夜を参加者の皆さんと過ごすことができて、とても楽しい会となりました。来年のセミナリエもお楽しみに♪

コミュニケーター はせるん(長谷川)

Posted by 長谷川真奈維