にわか雨の秋さがし
おさんぽビンゴ(あそびの王国ver)
2023年11月11日、「おさんぽビンゴ」をあそびの王国で開催しました。キッピー山のラボを飛び出して、同じく有馬富士公園の中にある"あそびの王国"で一日開催しました。
" あそびの王国" は三田の民話をもとにつくられた遊具エリアと自然エリアのある遊び場です。有馬富士公園の中でとても人気な場所で、たくさんの家族づれでにぎわっています。
より多くの方にキッピー山のラボのことを知ってもらう機会となればと、ビンゴシートを片手に、コミュニケーターのあきさんと一緒に出かけてきました。
今日はにわか雨が降り、空模様が刻一刻と変わっていくことも印象的でした。秋の終盤なので、少し寒かったですが、子どもたちは夢中になって秋探しをしていました。「どんぐりみつけた!」、「あかいはっぱ、あったよ。」、「すべすべのきってどんなの?」、子どもたちの声でにぎわう愉快な一日となりました。
ある男の子が、「みて!カマキリみつけた!」と、嬉しそうに報告してくれました。その顔は、自分の手で捕まえた喜びにあふれ意気揚々としています。見せてくれたカマキリは枯れていく草の色によく似ていて、よく見つけたなぁと感心してしまいました。草原の中で、目の前に現れた時はとても嬉しかったそうです。
"おさんぽビンゴ"のイベントの魅力は、こうした子どもたちからの見つけた時の様子や気持ちをきかせてもらうことです。今日はにわか雨がよく降り、空模様が刻一刻と変わっていきました。その分、一日の中で出会えるいきものが変化していく様を感じれました。日差しがさした草原では蝶やバッタと遭遇できるチャンスが訪れ、変わりゆく雲間にうろこ雲を発見できたりします。子どもたちの中には、そうした変化に遊びを通して気づいている姿もみられ、随分長い時間集中して、ビンゴを片手に秋探しをしていました。途中で、コミュニケーターあきさんによる"どんぐりの木ツアー"や"プロペラの実を探しにいくツアー"がプチ開催され、子どもたちはひとつでも多くビンゴの項目をみつけようと意欲的でした。見つけた達成感にどの子もあふれていました。
時々、「ビンゴがそろったらどうなるの?」と質問を受けることがあります。その時、「みつけれたことを一緒に喜ぼう。」とことばを返すと大人も子どもくすっと笑います。このビンゴの面白みは、特になにか見つけてビンゴが揃ったといって特にプレゼントがあるわけではなく、自分で探してみつけるということ(体験)そのものに意味をおいているからです。そして、自然界にはみつからないという状況もあるし、偶然出会えるという状況もあります。このビンゴは実は秋のあいだに出会えるいきものを選んでいるので期間設定が長めです。時期や時間帯によって変わってくるという要素があり、そこに気づくとより楽しめるという仕掛けになっています。コミュニケーターで項目や配置を吟味して、イラストも手描きや本物の写真を編集した力作です。秋版は今月末(11月26日(日))まで。冬版は現在制作中で、12月2日(土)から館内で配布する予定です。来館した際には、ぜひ手にとって、季節をみつけにお散歩してくださいね。
【コミュニケーター うたこさん】