君も科学者~野菜の科学~

4-6年生向け,君も科学者,植物

君も科学者~野菜の科学~

2022年6月19日(日)「君も科学者~野菜の科学~」を開催しました。

いつも見る野菜ですが、それは植物の体のどこかな?また、その中はどうなっているのかな?調べてみると、意外なことがわかりました!

植物のどの部分を、食べているの?

まずは、よく食べているダイコン(白い部分)が、植物の体のどこなのかを一緒に考えてみました。茎?、根?、実?、みんなの想像はまちまちでしたが、ダイコンの一生を写真で確認していくと、根だとわかりました。では、いよいよ本番です!他の15種類の野菜についても、どの部分を食べているのか、各自で考えてワークシートに記入していきました。

みんなで答えあわせをしたよ!

各野菜の収穫時期の写真などを見ながら、みんなでワークシートの答え合わせをしました。えっ!ブロッコリーは「花のつぼみ」を食べていたの? 玉ねぎは「実」じゃなくて「葉」だったの? 意外な答えに、びっくりの様子でした。

また、定義次第で、野菜にも果物にも含められるイチゴの仲間ですが、甘くて美味しい部分は果実(受粉後に子房が成長したもの)ではなく、ふくらんだ花托であることもわかりました。この部分は、真の果実ではないことから、偽果と呼ばれます。私たちは、すっかり騙されていたのです!

野菜のなかはどうなっているの?

野菜の断面写真を使って、名前当てクイズに挑戦です!普段からよく野菜を観察しているようで、なんと全問正解でした。自分たちでも野菜を切り、顕微鏡で断面を観察してみました。大きくはっきりと見えるようになったことで、いつも食べている野菜が植物のどの部分なのか、理解が深まるものもありました。また、フサフサの毛やキラキラのつぶつぶなど、肉眼では見られない意外な発見もあったようです。

種子のなかはどうなってるの?

デジタルマイクロスコープを使って、オクラの種子のなかも観察してみました。小さな種子のなかには、葉っぱの赤ちゃんになる「子葉」や、栄養になる「胚乳」などが見られ、次世代の様子もわかりました。

いざ、山菜さがしへ!

野外で山菜観察にも行きましたよ!キッピー山のラボから少し森に入っただけで、フキ、コシアブラ、ヤマノイモ、ゼンマイなど、いろんな山菜が見つかりました。それらも、食べているところは、葉、根、花、さまざまであることがわかりました。

今回のユニークなテーマを通して、私たちが何気なく食べている野菜が、実は植物のいろんな部分であることがわかりました。いつもとは違った視点から観察することで、物の見え方が大きく変わることも体感できたのではないかと思います。

【コミュニケーター ふじさん】