つくし探しは雨、でも拡大してびっくり!
つくしさんぽ③
2021年4月4日(日)に つくしさんぽを開催しました。
キッピー山のラボでは、有馬富士公園の季節ごとの自然を楽しんでもらえるような催しを実施しています。
この日のつくしさんぽは、前日に続いての開催予定でしたが、一日中雨降りとの予報どおり、朝からどんよりとした曇り空でした。しかし、11時前でもまだ雨が降らないので、予定通り開催することにしました。
観察開始、でもすぐに雨が!
センターを出てすぐのところにあるコナラの若葉が開き始めていたので、ルーペの見かたの練習もかねて、コナラの若葉を見ました。
春らしい薄黄緑色の小っちゃな葉っぱが出ています。
園路沿いのつくしを探していたら、雨が降り始めました。
それでも何本かのつくしを見つけました。
つくしは傘が開いているものや、まだ開ききっていないものもあります。
さあ、これからもっと見つけるぞ! と、みんなはりきっていましたが、雨が強くなってきたので、センターへ戻ることにしました。
時間はたっぷりあるので、つくしや花を摘んで持ち帰り、みんなで観察してみることにしました。
みんなで見たのは、つくし、すぎな、たんぽぽ(花)、なわしろぐみ(葉と実)、おおいぬのふぐり(花と実)
春らしくていいですね。
大きくしてみよう
ルーペで見ているだけでは、つくしの細かいところまで見えないので、
急遽、
デジタルマイクロスコープをセットして拡大してみることにしました。
つくしの頭の部分や、たんぽぽの花の中、たんぽぽの綿毛などを拡大してみると、ふだん見たことのないすがたばかり。こどもたちだけでなく、お父さん、お母さんも映像に驚き、「うわー、こんなになってるの?」と興味津々。
つくしの頭には六角形の傘が集まっていることや、つくしの胞子に光を当てて見ていると弾けて動くこととか、たんぽぽの花はじつはたくさんの花が集まってできていること、などを見ることができました。
話を聞いているだけではよく解らないことも、実際の映像を見ると理解が進むようです。
ここに見えてるのが胞子が入った袋です つくしの頭は小さな六角形の傘でおおわれている
植物は地味ですが、よく見ると我々には思いもよらない多様な姿、形をしています。ひと口に「花」や「葉」といっても、種類が違うとみな違う形をしています。なぜその形になるのか、理由がわかっているものもあれば、わからないものもあります。みなそれぞれが進化してその形になっているのですね。
そんなことを考えるのに、植物はたいへん面白い材料ですね。
こどもたちにはマイクロスコープの操作もちょっとだけ体験してもらいましたが、自分が採ってきたものを見られたのは、とてもうれしかったようです。
野外でつくしを探していた時よりも、目が輝いていたような !?
これを見たい! それもおもしろそうだね ふぅん、こんなふうになっているんだ
この春のつくしさんぽはこの日で終わりました。
最後はさんぽではなく、つくしを拡大して見てみるという、思わぬ展開となりましたが、みな楽しそうだし、ちょっぴり物知りになった気分。雨のおかげで、とてもよかったなあと思います。
つくしさんぽは、また来年の春に開催したいと思っています。ありがとうございました。
【コミュニケーター あきさん】