お花畑コラージュ
みんなでかざろう!〜おはなばたけ~
2023年5月14日(日)、「みんなでかざろう!」を開催しました。今年度から始まる新たなシリーズ企画です。
来館した子どもたちと一緒に、館内に飾りつけるなにかをつくって、館内に期間をもうけて飾りつけ(展示)します。
今月は、「おはなばたけ」でした。
有馬富士公園の春に咲くお花を摘み取り乾燥させて当日の創作の素材としました。白い紙粘土に水性ペンで色をつけ手でこねるとマーブル状の色になり、直接模様を描くこともできます。プチプチ(梱包材)の上で平たくすると、凸凹の模様が面白いかたちとなります。その上にドライフラワーを飾り付けし、お花は誕生します。
並べると…、一枚の絵のようなお花畑になります。イベント中、どんどんお花が増えて変化を楽しめました。パステルで茎や葉を描いてもらいました。
もうひとつの作品は、木の枝にさしてもらい、花の咲く枝木にしてもらいました。
これらの作品は後日補強仕上げをして、6月末まで館内に展示予定です。来館された時に、ぜひ子どもたちの作品をみてくださいね~。
大切にしていきたいこと
「みんなでかざろう」をはじめるにあたって、このイベントの中で大切にしていきたいことが4つ浮かびました。
・コミュニケーターのうたこさんとすずきんが、自然からインスピレーションをうけとったものをテーマに子どもたちと即興的な遊びを広げていくこと。
・子どもたちが制作している姿そのものが表現(作品)となるようオープンスペース(展示室2を中心に)で開催すること。
・子どもたちの作品が館内に展示されることで、子どもたちと一緒につくるラボの雰囲気を伝えていくこと。
・日常の中で、やってみたい!と思えるような自然のまなざしや遊びのヒントの提案から続けてお家でも楽しんでもらえるような手軽さがあること。
…ゆるやかな雰囲気の中でさりげなく大事にしていきたいと思います。
子どもの遊びと表現
たとえば、スパイス瓶にドライフラワーをいれて並べるだけで、面白い遊びになり、並べると素敵な展示になります。
遊びのきっかけとして、イベント開催場所に少しずついれて並べて飾っておきました。イベントが終わる頃、「これはな~に?」と気づいて話しかけてくれたことをきっかけに、種類ごとにお片付けもかねて瓶につめていきました。瓶の口はちいさくて、こぼさないようにいれるのは案外コツがいります。そのちょっと難しい感じが小さな子どもにとっては面白い体験となるようです。一緒に中身をつめた瓶(プラスチック製)は、おぼんで運び、受付横のスペースに並べることにしました。
自分でつめた瓶が受付にかざられ、受付のスタッフの人たちにみてもらえ、「すごい~!すてきねぇ。」と声をかけてもらい「できた!できた!」と得意げに嬉しそうに飛び跳ねていました。
つくったものを一緒にかざる、誰かにその場でみてもらうことは、子どもたちにとって自分の遊びが表現へと少し意識のシフトがおきる体験となるように感じています。
日常に自然と遊ぶ
今回の「おはなばたけ」は、とても簡単にできる遊びです。この日は雨ふりで来館者も少なく、何個もつくってもらうことができました。
何人かの子どもたちは「もういっこ、つくる~。」と一度作り方を理解すると、自分ひとりでいろんなお花をうみだしていました。
そろそろ帰る時間…、つくりたい気持ちとうらはら遊びの終わりはきてしまいます。自分で気持ちの折り合いをつけるのも大切な体験です。「だって、かみねんど、おうちにないもん!」という子どもの声に、ちょうどその時に別のイベントでつくったもの(米粉のおはなねんど)を飾っているスペースに一緒に見に行きました。紙粘土がなくても、お家にあるものでつくれるよ~とお伝えすると、その子なりに納得し、遊びをおえることができました。
ちょっとしたアイディアで、日常の中で自然と遊ぶことができます。そして、そのことをきっかけに、自然に興味をもったり探究したり、大切にするはじまりに繋がっていく、そんな気持ちで「いっしょにかざろう」の時間をこれから繰り広げていこうと思っています。
【コミュニケーター うたこさん】