木の実で影遊び
木の実のゆらゆらモビール
2022年10月22日(土)に「木の実のゆらゆらモビール」を開催しました。有馬富士公園ではこの季節になると、いろんな木の実が色づいてとてもきれいです。今年、秋が近づくことを心待ちしていました。昨年、収穫した木の実をしばらくそのままかざっていると、徐々に葉がくしゃくしゃと乾燥し、木の実がだんだんとしぼんで形が変わり、色も深い色合いに変化していくことが面白かったからです。じっくりと時間の経過を楽しめた私自身のその体験とあわせて、木の実の繊細なかたちをより感じる「影」に着目した"遊び"をお届けしてみることにしました。
時間と共に変化する木の実
時間と共に変化する木の実で特に私が気に入っているものが、ヤマノイモのなかま、ノブドウ、ヘクソカズラです。どんな風に風合いが変わっていくのか写真で少しご紹介します。すてきでしょう?
モビールをつくろう
子どもたちには有馬富士公園で採集した木の実6種(ヤマノイモの仲間、ヘクソカズラ、ソヨゴ、シラカシ、ノブドウ、ウリカエデ)から2種類選んで、自分でつくった特製のモビール台に結び付けてもらいました。かごをのぞき込み、子どもたちはどれにしようか選ぶ時がとても楽しそうです。同じ種類でもそれぞれに実のつきかたが違うこと、色や大きさが微妙に違うことに気づいてじっくり好みのものを選んでいました。
木の実の影とあそぼう
モビールが完成したら、OHPをつかって影にうつして遊びます。壁面に木の実のモビールをつるして、光を投影すると壁面にうまれる木の実の影。それを見て、「木の実がふえた」と表現する子もいました。影にうつすと、木の実のかたちがくっきり感じとれます。スポイトをつかってOHPの画面に水滴をたらすと、壁面に不思議な水玉が現れ、なんだか幻想的。ひとりひとり、それぞれの自分の木の実のモビールとみずたまの光と影のステキな壁画を制作してもらいました。完成した壁画はそれぞれ写真におさめてお持ち帰りしてもらいました。ゆったりと創作する時間の中で、たくさんのステキな作品に出会えました。
創作する時間
OHPをつかったこの光と影の遊びは、私が以前に携わっていた保育園で学んだ活動です。私が子どもだった頃、小学校の先生が授業でつかっていたOHPがこんな風な創作活動になるのだなぁと当時とても感動しました。無色透明の水が光を通すと、様々な姿として目の前に現れ、自分の手を動かすと目の前でどんどん変化していく自在さ。それから大好きな表現のひとつとなりました。この日は木の実と組み合わせやってみることに♪
初めて体験した子どもたちもきっと驚いたことでしょう。夢中になって表現する子どもの姿がみれて、当時の体験や出会ってきた子どもたちの姿が思い出されました。
子どもがおもうがままに表現していく様に立ち会えることはとても面白いです。偶然にうまれる美しさにもはっとさせられます。
「めっちゃすごかったな。めっちゃすごかったな。」と何度も帰り際伝えてくれる子がいて、お家にプロジェクターがあるそうで、お家でも壁にうつしてやってみたいと伝えてくれました。プロジェクターがなくても、木の実の影を太陽の光で地面にうつして遊ぶ影遊びも楽しいと思いますよ~。
自然と遊ぶ、日常の中の創作時間を楽しんでくださいね。
【コミュニケーター うたこさん】