ヤマボウシの実とあそんだよ!

0-3歳向け,お山はあそびラボ,こつぶっこ

こつぶっこ~くさはらとあそぼ〜

2023年9月7日(木)、「こつぶっこ~くさはらとあそぼ〜」を開催しました。キッピー山のラボのすぐそばにある草原(築山広場)で遊びました。季節が移り変わり、ヤマボウシの実が熟しはじめました。夏の間、緑だった実が熟し、黄から橙へそして温かみのあるピンクへと色を変えていきます。今年は、暑く風が強い日が多かったからか、地面にたくさんの実が既に落ちています。季節の移り変わりをお外で過ごすと、こうした変化に気づくことができます。

ヤマボウシの実はボコボコとしたユニークなかたちをしていて、とても存在感があります。今日遊びに来てくれた子どもたちも興味津々でした。手にとっては容器にいれてみたり、うつしかえてみたり、もくもくと拾い集めたり…、ヤマボウシの実だけでもたっぷり遊べます。

今日は、2組の家族のご参加で、とてもゆったり遊べました。時折、同じ年ごろの存在に興味がわき、自分から積極的に実を手渡しにいって、何度も関わりをもとうとする姿にも出会えました。「いっしょにあそびたい~!」という気持ちの表れが自分のお気に入りを自ら手渡すという行動になっているのかと思うと、遊びの中の行動には子どもたちのことばがあふれていることを改めて実感します。開放的な自然の中で遊ぶことで、人と人とが自然と仲良くなれることも『こつぶっこ』のよさですね~。

地面にヤマボウシの実いっぱい!

くさはらの虫との出会い

『こつぶっこ』では写真のような黄色のマットをよくつかいます。今日は陽の光を浴びて、マットがいい加減にぽかぽかと温かいです。時折風が吹き、その場にいるだけで気持ちよくて思わず寝転がる子どもの姿もみられました。お母さん同士は時々おしゃべりしながら、子どもたちの様子を見守っておられます。とてものんびりとした時間でした。

マットの上には偶然キリギリスの仲間の"クサキリ"が現れました。小さな蟻も歩いています。コミュニケーターのはせるんが、黄色のマットを敷いていると虫が自然に集まりやすいと教えてくれました。(虫の種類によっては黄の色味によってくる性質がある種類もいるそうです。)はせるんは、バッタの仲間の"イボバッタ"もつかまえてきてくれました。直接触るのは難しいという時に、写真のような透明のカップにいれて眺めるのはおすすめです。顔を近づけて、じーっとみつめて観察の時間は続きます。

子どもの虫の観察スタイル

拾い集めたもので遊びましょ

子どもたちはヤマボウシの実がとてもお気に入りです。虫の観察が終わると、またヤマボウシの実と思い出したかのように遊びはじめます。またしばらくして、ふと、クサキリのことを思い出して近寄ります。遊びはいったりきたり、子どもたちは、気持ちのままに動くうちに、だんだんと場に慣れて次第に自由に動き始めました。

今日は、米粉と水をまぜた米粉粘土をその場でつくりました。拾ってきた実をくっつけてみたり、容器の中につめこんでみたり…。最近、おままごとにはまっている2歳の子が洗面器にのせたいろんな具材で遊んでいました。

最後に、クサキリに近づいた瞬間、偶然、ぴょーんと飛びました。そのジャンプに驚いたのか、また追いかけて、じーっとみていました。この時には透明カップごしではもうなくなっていました。短い時間の中で距離が縮まったのだと思います。最後に草原にクサキリが帰る時、手を振って見送っていました。

10月の『こつぶっこ』はたくさんのどんぐりと遊びます。実りの秋ならではの遊びです♪ゆったりとしたお山での時間を楽しみに遊びにきてくださいね。

【コミュニケーター うたこさん】