顕微鏡でミクロの世界をのぞいてみたよ
君も科学者~顕微鏡でなんでもみてみよう
2023年8月19日(土)「君も科学者~顕微鏡でなんでもみてみよう」を開催しました。夏休みの特別版として小学1年生からの参加も可能としたところ、多くの1~2年生の参加があり、みんなで顕微鏡観察しました。
実体顕微鏡 ファーブル
ファーブル顕微鏡は、実体顕微鏡といわれるもので、植物の花や葉を台の上に置いたら、そのまま拡大して見られるものです。
言ってみれば虫メガネが高級な機械になったようなものです。
実際にナワシログミやアカメガシワの葉、サルスベリの花などを観察しました。ふだん見る花や葉も顕微鏡で観察するとまた違った姿に見えてきますね。何もないと思った葉の裏に、たくさんの毛が生えているのを発見した参加者もいました。
生物顕微鏡で観察
生物顕微鏡は下から照明を当てて透過した光で見るので、植物を薄く切ってつくった切片や、半透明の生き物なんかを観察します。
スライドグラス上に切片や微生物を置いて、その上からカバーグラスをかけたものをプレパラートといいます。
生物顕微鏡では、プレパラートの作成が必須になるので、ファーブルのように、見たいものをそのまま置いて見られる実体顕微鏡に比べると準備が大変です。
まずは、事前につくった葉っぱの組織切片や気孔の実習用プレパラートを使って観察したり、ミジンコやゾウリムシなどのプランクトンを見たりしました。
観察のためにプレパラートをつくります
まずミジンコの観察には、スポイドでミジンコが泳いでいる水をとってスライドグラスの上に1-2滴たらし、その上にカバーグラスをかけてプレパラートにします。
この操作はすこし難しいですが、みな一生懸命にプレパラートづくりをしました。
難しいけど楽しい微生物観察
アオミドロの仲間は簡単に観察できます。緑色の糸状のものをとってプレパラートにすればすぐに観察できます。
ゾウリムシなどの微生物はそう簡単にはいきません。水面や底に溜まったもやもやを吸い取ってスライド上におき、顕微鏡で探してもどこにいるのか、なかなか見つかりません。
微生物は思いのほか小さいので、知らずに大きく見えるものと思い込んでいると見つかりません。しかも動き回るので、いたと思っても、倍率を上げている間に動いてどこかへ行ってしまいます。
微生物の観察は慣れないと難しいものですね。
ミジンコは肉眼でも小さな点として見えるので、スポイドで吸い取ってプレパラートにすることができます。
ミジンコは動きがあって人気者です。腕をバタつかせるところや、体内の小さな心臓がパクパクと動いているところも、かわいいですね。
今回参加してくれた1-2年生のみんなには、ちょっと難しい操作もあったけど、ミジンコなどを見ることができ、顕微鏡を使いこなすことができたかな?
顕微鏡で観察していると、つぎは何がどんな姿で見えるのだろうか、どんな微生物が現れるのだろうかなど、つい時間を忘れて見入ってしまいます。
顕微鏡で見るミクロの世界は楽しいですね。
【コミュニケーター あきさん】