虫が食べる葉っぱ ~なまえをしらべよう~
虫が食べる葉っぱ ~なまえをしらべよう~
2022年6月5日(日)「虫が食べる葉っぱ~なまえをしらべよう~」を開催しました。
図鑑を片手に、虫に食べられている葉っぱをさがし、その名前を調べていきました。葉っぱと虫には、いろんな関わりがありました。
枝にぶら下がる小さな巻物?
葉っぱを観察していると、なにやら不思議なものを発見しました!
オトシブミの仲間は葉っぱの中心に卵を産みつけ、それを巻いてゆりかご(揺籃)を作ります。とっても綺麗に巻かれています。卵からかえった幼虫は、葉っぱを食べてゆりかごのなかで大きくなります。この木にとっては、葉っぱを使われてしまい迷惑なだけですが、素敵なゆりかごですね。
また違うものがついてるよ!次はネコの足みたい?
また違うものがついてる ネコの足みたい? なかには、小さな虫が
またもや同じ木に、葉っぱにまぎれて不思議なものがついていました。これは、エゴノネコアシアブラムシの虫こぶで、ネコの足に似ていることからエゴノネコアシと呼ばれています。芽が吸汁されて、その刺激でこのような形に変形します。
葉っぱの名前は?みんなで調べてみたよ
わかったよ!エゴノキの葉っぱだ
葉っぱは、切れ込みが深いか?つき方が対になっているか?ふちがギザギザになっているか?色が濃いか?の特徴がわかれば、想像していたよりも簡単に名前を調べることができました。
一度わかれば、おちゃのこさいさい?
もう自分で葉っぱの名前を調べられるよ!
一度図鑑の使い方がわかれば、名前を調べるのがどんどんはやくなり、コナラ、エノキ、ミツバアケビ、フジ、イヌザンショウ、ハンノキを識別できました。どれも虫に人気の葉っぱばかりです。
コナラ
(ナナフシモドキ)フジ
(シロコブゾウムシ)エノキ
(オオムラサキ)イヌザンショウ
(ナミアゲハ)ハンノキ
(ミドリシジミ)ミツバアケビ
(アケビコノハ)
葉っぱがわかれば、虫を見つけやすくなるよ!
葉っぱになにかついてるよ あっ、カメノコテントウだ! この葉っぱはマルバヤナギだよ
このカメノコテントウですが、たまたま出会ったわけではありません。カメノコテントウは、マルバヤナギを食べるヤナギハムシの幼虫を食べます。マルバヤナギを探せば、カメノコテントウがいるかもしれないと見当をつけていたのです。食草・食樹を知っていれば、虫さがしの大きなヒントになりますよ!
今回、葉っぱを観察することから、それを食べる虫たちの様々な暮らしが見えました。有馬富士公園の生き物のつながりを、あらためて感じさせられる機会となりました。
【コミュニケーター ふじさん】