冬芽のなかに美しい世界を発見!
君も科学者~冬芽のなか~
2022年3月5日(土)君も科学者~冬芽の中~を実施しました。
冬芽をカミソリで切って中がどうなっているのかを観察しました。
いろいろな冬芽を観察
みんなで外へ行って冬芽を観察しました。センター近くのコナラの木を皮切りにヤマボウシ、ガマズミ、ソメイヨシノ、エゴノキ、トサミズキ、オオデマリ、アオキ、アジサイ、コブシ、イロハモミジなど、公園内の植栽木も含めていろいろな樹種で冬芽を観察しました。
色や形、大きさなど、樹種によって冬芽の形状はいろいろです。
冬芽については2月20日に行った「ふゆめさんぽ」のキッピー日記でいろいろ紹介したのでそちらもご覧ください。→ふゆめさんぽ
冬芽のサンプル採集
何種類かの冬芽を少しずつ採らせてもらいました。採った冬芽はビニールの小袋に入れてその場で種名を書いておきます。冬芽はよく似たものが多いので、室内に持ち帰って調べようとしたときに、どれがどれだか分からなくなっては困ります。
科学的な観察の基本ですね。
さあ、どれから見ようかな?
室内に持ち帰った冬芽のサンプルを観察しました。カミソリで冬芽を輪切りにしたり、縦に切ったりして、中がどうなっているのか調べます。それを実体顕微鏡で拡大して観察し、ノートにスケッチします。
小さいキャベツみたい! これはこんな形かな~
顕微鏡で見るのがうまくなったよ
小さな冬芽を切ることはなかなか難しいですが、何回もやるうちに、ピンセットとカミソリを上手に使って切ることができるようになりました。顕微鏡でよく見えるようにするには、うまく切ることが大切です。
冬芽のなかには美しい世界が!
冬芽のなかを顕微鏡でのぞいてみると思ってもみなかった姿が見られました。
アオキの芽は葉がたくさん重なって小さなキャベツみたいになっていたり、トサミズキの芽は花芽で、赤い雄しべの中の花粉も見えていて、もうすぐ咲くんだという様子がよく見えたり、ミツマタの芽というより花のつぼみの集合を切った面では、花が同心円状に並び、外側の花では黄色い雄しべが見え、内側の花では雌しべの断面が見えている。
アオキの冬芽 トサミズキの冬芽(花芽) ミツマタの花序(つぼみ)
いずれの芽も切って中を覗くと大変美しい造形が見られ、子どもたちは思い思いにスケッチしました。
山形のものはおしべだね
「君も科学者」のシリーズは、今年度はこれで終わりました。次年度は5月からまた新しいテーマで植物や虫や微生物などを、顕微鏡をつかって観察していこうと思っています。ご期待ください。
【コミュニケーター あきさん】