「0~3歳のための自然あそび」石とあそんだよ~。
こつぶっこ~いしとかげとあそぼ~
「こつぶっこ」は0~3歳までの子どもたちの自然遊びの時間です。毎月1回(第一木曜日)1時間ほど開催しています。今回は、先月に続いてたくさんの石を用意しました。子どもたちは、石とふれあう中で、いろんな遊びをうみだしていきます。武庫川で拾い集めてきたいろんな形や大きさの石は、量があることでさらに魅力的な素材となっているように感じます。並べたり、容器にうつしかえたり…とここでは自分のペースでゆっくりじっくりとかかわることができます。実際にさわっていく中で、子どもたちの姿から石のまた新たな魅力が伝わってきます。
好奇心のまま動く
みるものすべてが好奇心と結びつく子どもたちの姿をみると、とても輝いて見えます。こつぶっこでは、よほどのことがない限り、子どもたちが気持ちそのまま楽しんでもらいたいと感じています。
今日はこんなシーンがありました。手に取ったものをポンポンと次から次へ手から離し部屋を動き回ることを楽しむ姿です。自分の手から離れたものが転がったり音がなることは面白い発見です。ただ、他の子どもたちの楽しみとの共存は時として難しくなることも遊びの中ではよくおこります。そんなとき、この子にとってこの行動のなにが面白いのかな?…といちど考えてみるようにします。今回は投げ入れる先をそっと用意してみることにしました。自分で持ち運べるくらいのほどよい深さのあるかごを手渡してみたのです。そこから、かごの中に投げ入れては出す、かごを部屋のあちこちにからだをいっぱいつかって動かすといった感じに、ひとつの行動は活動となり広がっていきました。
子どもたちのなにげない行動の中には好奇心にもとづく活動の種ががたくさんあるように思います。慣れ親しんだものがある中で、子どもたちは自分なりの探究を繰り広げていく感じがして、いつもコミュニケーターのはせるん(長谷川さん)とどんなんあったら面白いかなと話したり、お店に新たな素材を探しにいったりしています。いつものがあることで、またやりたいという気持ち、できた!っという喜びにもつながっていくようで、また新しいのがあることで、自分なりの工夫を試したりする機会にもつながります。月1回の遊びの中に、そうした安心感とワクワク感ををもってもらえることはうれしいことだなぁと思います。
静かな表現
「こつぶっこ」では基本的に見守りを大切にしていますが、今日は関わりのお話も少しふりかえってみようかと思います。
OHPをつかった影遊びの様子です。
影をつかう遊びの時は、私は特に言葉をひかえるようにしています。影がとても繊細な動きなので、子どもと影の出会いを大切にしたいからです。なかなかそのさじ加減が難しい!
今日は、石の影が上から下に移動していく様子を目で追いかけて、下までいくとすぐに上を見上げることを繰り返す姿と出会えました。ふと、手に持った石を壁にそわして、どうしたらくっつくかな?といろいろ試しているようにも見えました。そういえば、前月、おんなじように影の動きを指でなぞっておいかけて遊んでいたなぁと。その姿がなんだかダンスを踊っているみたいでとても素敵だったからです。影の動きに興味をもったのかな?と感じました。そこで、透明なカップとペットボトルをそっと手渡してみることにしました。
透明カップの中に石をいれると、石にふれなくても、透明カップを移動させると、石をスムーズに動かすことができます。
その子は何度も中にいれては、動かして、また出してとまった石をみつめています。小さなカップに石をいれて壁にそわせて動かすと、壁をつたうように石を動かすことができました!一緒にカップを持って動かすと、「やったね~!」というように、目をあわせてくれました。とても静かな、でも確かな交流で、「なんだか、舞台の即興表現みたい。」ってどきっとしました。
私はこういう子どもたちの表現の姿に出会うのがとても好きです。来月はどんな姿に出会えるかな?あたたかくなってきたので、天気がよかったら、おそとで遊ぶみたいですよ~♪はるですね。
【コミュニケーター うたこさん】