ひっつきむしの秘密にせまる!

2021年10月,君も科学者

君も科学者~ひっつきむし

 2021年10月30日(土)“君も科学者~ひっつきむし”を開催しました。

秋の野原や道端を歩くと、ズボンなどに必ずくっついてくる厄介なひっつきむし。ひっつきむしはどうやってくっつくのか、顕微鏡を使って調べました。

ひっつきむしの種類

本日用意したひっつきむしは、オオオナモミ、イノコヅチ、アレチヌスビトハギ、ヌスビトハギ、アメリカセンダングサ、チカラシバ、チヂミザサ、メリケンカルカヤの8種類。

いずれもよく見られるものばかりです。ひっつきむしになるのはいずれも実で、その中にタネが入っています。

ひっつきむしは、動けない植物が動ける動物の協力を得ながら、自らのタネを遠くへ運ぶための装置なのです。

顕微鏡で観察

ひっつきむしを顕微鏡で拡大して、はえている毛やとげの様子を見ました。

観察した結果をノートに書いたり、ホワイトボードに書いたりしてみんなで話し合い、くっつき方について理解を深めました。

少しずつ異なるくっつき方

オオオナモミの実には長いとげがあり、その先端がカギ状に曲がっているので服の繊維の毛に絡まりくっつきます。とくにセーターなど長い毛足の服にはよくくっつきます。

アレチヌスビトハギの実には、先の曲がった細かい毛がびっしりはえていて、その毛が衣服の繊維にからまってしっかりとくっつきます。マジックテープみたいですね。

アメリカセンダングサの実は先端のとがった部分に細かい逆向きの刺がついていて、とがった部分が服にささると逆向きの刺が釣り針の返しのようになって取れなくなるのです。

ひっつきむしは、それぞれ種類が異なると、少しずつ異なる方法でくっついているようです。

君も科学者の次回の予定は、来年1月22日(土)に年輪しらべをします。科学好きの小学生の皆さんの参加をお待ちしています。

【コミュニケーター あきさん】