あきさんの植物あきない話① 〜ナツズイセン〜

植物にまつわる小話

コミュニケーターのあきさんです。私は長年、植物に魅せられていろいろと研究してきました。 これから時折、有馬富士公園の"植物"を切り口にした小話コラム"あきさんの植物あきない話" を綴っていこうと思います。「おそとあそび」で外に出て、植物にふれあう際に役立つことを期待しています。 第1回目は、今の季節(8月初め)にキッピー山のラボの前の築山で花を咲かせる"ナツズイセン"について。

◇花の種類

ナツズイセンは中国原産の多年草で、日本では主に観賞用に栽培されています。ヒガンバナ科の植物で、秋のお彼岸の頃(9月下旬)、田んぼの畔や墓地などに群生して真っ赤な花をつけるヒガンバナと同じ仲間です。スイセンの名がついていますが、冬に咲くスイセン(水仙)とは、同じヒガンバナ科の中でも違う仲間です。

◇葉っぱはどこへ?

花が咲くときには、高さ50~60cmほどの茎が地面からいきなり立ち上がり、先端にいくつかの花が集まって咲きます。その時、葉っぱは見られません。葉は早春に出るのですが、初夏には枯れてしまいます。葉と花の季節が違うのですね。
ちなみにヒガンバナも葉と花の季節が違い、ヒガンバナの葉は花が終わった晩秋から翌年の3月ごろまで出ています。

花のつくり

花の中心部には6本の雄しべと、やや長い1本の雌しべがあり、それらを取り巻いている花びらは6枚あります。6枚はみな同じ形に見えますが、よく見ると内側の3枚と外側の3枚とが区別できます。外側の3枚はがく片に、内側の3枚は花弁に相当するものなので、探してみてください。

有馬富士公園に来られたら、ぜひ近づいて花のなかを覗いてみてくださいね。