有馬富士公園で秋のおさんぽ♪木の実いっぱいの探検にLet’s GO!

いきものスナップ

いきものスナップ

 2021年9月18日(土)と19日(日)、「いきものスナップ」を開催しました。「いきものスナップ」はコミュニケーターといっしょに公園をめぐり、いきものと出会うお散歩プログラムです。その季節ならではの、その時担当するコミュニケーターならではの"公園おさんぽ"を楽しむことができます。今回は公園に特別に許可をもらって、秋の草花や木の実をとらせてもらいました。この写真は、子どもたちから「さくらんぼみたい~!かわいい♪」と注目されていた赤く色づくミヤマガマズミの木の実です。だんだんと秋に色づく有馬富士公園を子どもたちと一緒に感じることのできた2日間でした。

木の実を集めながらのお散歩

今回は19日(日)の様子を少しご紹介します。

最初に、コミュニケーターのあきさんから、「今日は、公園の木の実を袋に集めながら、お散歩するよ。」とお話がありました。特製の袋を一人一枚もらった時点で子どもたちは、なんだか嬉しそうです。いざ木の実を目の前にすると、自分も自分もと手を伸ばして、袋がずっしりと、いろんな木の実でいっぱいになっていました。「みて!きれいなムラサキいろ。」、「あっ、ドングリおちてる!」、「なんかいろんなおおきさがあるなぁ。」と発見したことをそれぞれに伝えてくれます。お散歩も終盤になると、子どもたちの袋は秋の実りでいっぱいになっていました!

木の実集めから木の実遊びへ

あきさんがいくつかの木の実をつかった遊びを教えてくれました。子どもたちは「やってみたい!」と興味津々です。保護者の方も「へぇ〜、こんなふうにあそべるんだ。おもしろいね。」と家族で木の実遊びが広がっていました。写真はコブシの木の実をつかった遊びです。実を房からひっぱりだすと、白い糸状のものがにょろ~んと出てきて、木の実がぶらぶらと操り人形みたいに宙ぶらりんとなり、実に不思議です。この糸の正体は、木の実に水分をおくる管だそうです。植物のつくりは面白いですね!

キンエノコロを何本かとったものをブレスレットにして歩いている私をみて、「わたしもこれしたい~!」と声をかけてくれる子が現れだしました。

「こうやったらつくれるよ。」と実演してみせると、そこから自分たちで草花をとってアレンジしてすてきなブレスレットをつくってみせてくれました。「きいろいのいれてみたよ〜。ほら♪」と、草花をたす度に教えてくれる子もいました。

子どもたちとお散歩すると、木の実をいろんな角度からみたりさわったりして、木の実と仲良くなれた気持ちがします。子どもたちが気づいたことを教えてくれる言葉の中にたくさんの発見もあります。そして、自然の中で、子どもたちが自由に動きだすこの感じが心地よくていいなぁ~と思います。

最近、「いきものスナップ」ってなんですか?と来館者の方からきかれることがふえました。興味を持ってもらって嬉しい限り!…内容はなかなか言葉でいいあらわせないのですけどね。公園をコミュニケーターといっしょにお散歩するので、内容は毎回違って面白いですよとお答えするようにしています。季節が巡り、出会える景色は毎回変わります。担当するコミュニケーターの目線もいろいろ、そして、参加してくれる子どもたちもいろいろ…、「いきものスナップ」では、さりげない自然へのまなざしのヒントを体感いただけたらと思っています。いっしょにお散歩するといつもの公園の見え方が変わるかも!

またいっしょにお散歩できる日を楽しみにしています。

【コミュニケーター うたこさん】